資産は少ないが相続計画プランニングサービスを利用したケース
状況
①A様は奥様と長女と次女の4人家族。長女とは自宅で同居。次女は結婚している。
②家族の関係性も良く長女と次女も非常に仲が良い
③預貯金は2000万円。不動産は自宅とA様が親から相続した田んぼ。
④長女と次女が弊所の「負動産対策セミナー」を聞き、A様名義の田んぼの今後の維持管理問題とA様が最近物忘れが多いため何らかの対策が必要なのではとご相談に来られた。
司法書士の提案&手伝い
①A様名義の田んぼは売却が難しいため、今後の維持管理費がかかることは明白であり、相続土地国庫帰属制度の利用などを視野に入れる必要があると説明。
②A様名義の自宅も老朽化が進んでおり売却が難しくなる可能性がある。
③自宅も田んぼもいわゆる「負動産」に該当するため、仲が良い姉妹が負動産を押し付け合い揉める可能性がある旨説明した。
④A様が完全に認知症になってしまった場合、預金の管理ができなくなる。また同世代の奥様についても何らかの認知症対策は必要である旨説明した。
⑤A様亡きあとの相続対策としては遺言が有効だが、負動産の実際の資産価値を評価するとともに、奥様、長女、次女の今後のライフプランを考え、遺産の分け方を決める必要がある。そのために弊所が導入した「相続計画プランニングサービス」の利用を勧めた。
結果
①A様と奥様の認知症対策として委託者兼受益者をA様、受託者を長女(予備的受託者次女)とする金銭のみの家族信託を組成した。なお、A様が亡くなると受益権は奥様が取得する「夫婦連生型信託」とし、A様の預金を奥様が亡くなるまで子どもたちがしっかり管理できるよう配慮した。
②適切な遺産の分け方を決めるために「相続計画プランニングサービス」を利用した。自宅と田んぼの実際の資産価値を分析したところ、やはり売却は難しく、むしろ今後の維持管理費や将来的な処分費がかかるため、事実上債務と同じという結果が出た。また、A様が亡くなった後の年金額、長女、次女の現在の年齢と職業から生涯の収入と支出を算出した。不動産価値の分析結果にご家族のライフプランニングを加味したシミュレーションをした結果、A様亡き後は不動産は長女が相続し、その維持管理処分費を鑑みて、預金を多めに長女が相続するのがベストの遺産の分け方であることが判明した。
④③の結果を踏まえてA様が公正証書遺言を作成した。
司法書士のポイント
①弊所が導入した相続計画プランニングサービスは別名「幸せ相続計画」と呼ばれます。幸せ相続計画は
・相続で家族をもめさせない
・相続で優良財産を減らさない
・子や孫を将来お金で困らせない
という三つの理念を叶えるために生まれました。
これまでの相続対策は相続税を減らすことが主たる目的でした。しかし相続税の減税をするだけでは相続紛争を防ぐことはできません。また相続で揉める主な原因は不動産であり、不動産を相続税評価額のみを参考に遺産の分け方を決めると実際の不動産の価値と乖離があり、後々揉めてしまう可能性があります。幸せ相続計画ではまず不動産を
・相続税評価(相続税の課税基準)
・収益性(今後どれだけ収益を生むか)
・流動性(売りやすいかどうか)
の3つの観点から分析し、「不動産の本当の価値」を算出します。
さらに相続人の年齢 職業 住まい 家族構成 などから生涯収支を算出し、ライフプランニングを行います。
また相続税の課税世帯であれば将来相続税がいくらかかるのかシミュレーションします。
最後に「不動産の本当の価値」「相続人のライフプラン」「相続税の額」の三つの要素を加味して遺産の分け方を決定します
不動産があるご家庭では不動産が原因で揉める可能性があります。また相続紛争のリスクは資産が少ない家庭にもあります。家族が未来永劫幸せであり続けるために相続計画プランニングサービスをご利用してはいかがでしょうか。
相続計画プランニングサービスはこちらから↓
https://souzoku-planning.org/y-central-office/
この記事を担当した執筆者
- 司法書士法人・行政書士やまぐち中央事務所 司法書士 福田修平
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保有資格司法書士 専門分野相続・生前対策
出身地 山口市 メッセージ 弊所が大事にしている「あなたの安心をカタチにします」というフレーズは、どんなに親が家族を想っても、遺言や家族信託などの具体的な対策を実行しなかったために、想いが叶わず、家族が苦しんだり、悔しい想いをする現実をみてきたからこそできたものです。 ご依頼いただいた際には一切の先入観を排除し、皆様の想いの奥にある背景までに想いを馳せ、ベストの形を提案します。
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