支えてくれた長女へ円滑に財産を相続するために公正証書遺言を活用した事例
1. 相談者の状況
(1)遺言者の背景
本事例の相談者は、90代の女性(以下「Aさん」)です。Aさんは高齢ですが、認知症の診断はなく、判断能力はしっかりしていました。しかし、耳が遠くなっており、日常の会話には筆談や補聴器が必要な状態でした。
Aさんは長年、長女(以下「Bさん」)とその息子(Aさんの孫、以下「Cさん」)と同居し、生活を支えられてきました。Bさんは長年Aさんの介護や日常生活の支援を行い、親子の信頼関係も強いものでした。一方で、長男(以下「Dさん」)とは数十年前に別居し、連絡を取る機会も少なく、疎遠になっていました。
(2)相続関係と資産状況
Aさんの法定相続人は、以下の通りです。
- 長女(Bさん)…Aさんと同居し、長年介護や生活の支援を行ってきた。
- 長男(Dさん)…Aさんとは疎遠で、ほとんど連絡を取っていない。
Aさんの資産は以下の通りです。
資産の種類 | 内容 |
---|---|
預貯金 | 約3,000万円(複数の銀行口座に分散) |
自宅不動産 | 評価額 約4,500万円(Bさん・Cさんと同居) |
その他 | 貸金庫内の貴金属・重要書類など |
2. 司法書士の提案
(1)公正証書遺言の作成
Aさんの意向を確実に実現し、将来的なトラブルを回避するため、公正証書遺言を作成しました。
(2)遺言内容の詳細
- 全財産を長女Bさんに相続させる
- Bさんが先に亡くなった場合は孫Cさんが代襲相続する
- 遺言執行者を孫Cさんに指定
- 付言事項として、長男Dさんへの配慮を記載
3. 実際の手続きと対応
(1)遺言作成の流れ
- 相談とヒアリング
- 公証人との打ち合わせ
- 証人の手配(当事務所で対応)
- 公証役場での遺言作成
- 遺言書の保管(公証役場、Bさんが謄本を保持)
4. 実行結果とその後の効果
- 公正証書遺言を作成し、確実な相続準備が整った。
- 遺言執行者を孫Cさんに指定したことで、手続きが円滑に進む。
- 付言事項の記載により、長男Dさんの感情的な反発を軽減。
- 将来の相続トラブルのリスクを大幅に軽減。
5. 司法書士のポイント
- 公正証書遺言の作成により、家庭裁判所での検認が不要。
- 判断能力があるうちに早めの対策を行うことが重要。
- 遺言執行者を指定することで、相続手続きの負担を軽減。
- 付言事項を適切に記載することで、遺留分請求などのトラブルを未然に防ぐ。
6. 当事務所のサポート
本事例では、当事務所が依頼者のご意向を丁寧にヒアリングし、最適な遺言内容を検討しました。また、公証役場での手続きも含め、全面的にサポートいたしました。
この記事を担当した執筆者

- 司法書士法人・行政書士やまぐち中央事務所 司法書士 福田修平
-
保有資格司法書士 専門分野相続・生前対策
出身地 山口市 メッセージ 弊所が大事にしている「あなたの安心をカタチにします」というフレーズは、どんなに親が家族を想っても、遺言や家族信託などの具体的な対策を実行しなかったために、想いが叶わず、家族が苦しんだり、悔しい想いをする現実をみてきたからこそできたものです。 ご依頼いただいた際には一切の先入観を排除し、皆様の想いの奥にある背景までに想いを馳せ、ベストの形を提案します。
相続手続きのご相談をご検討の皆様へ
ご自身で手続きを進めようとお考えの方も注意が必要です

こんなに大変!
戸籍取得をする場合
法律知識が必要で
手間がかかる

誰に相談すべき?
相続の相談は専門家へ
山口・防府相続の窓口の
専門家の保有資格を紹介

注意が必要です!
ご自身で取り組む場合
相続手続き
ワンストップサービス

相続に特化!
当窓口の取り組み
山口・防府相続の窓口が
選ばれる理由
相続のご相談は当相談室にお任せください

